《絵本紹介『じゃんけん戦争』小倉 宗 作》～「第３回eこころ企画『え と ほん 展』」6/30(月)まで

開催中「第３回eこころ企画『え と ほん 展』」では、４名の方の絵本の原画を展示し、実際に絵本も販売しております。

作品を一つずつご紹介していきましょう。

最初にご紹介するのはこちら…
『じゃんけん戦争』小倉 宗 作



〈あらすじ〉
400年もの長い間、争いもなく平和に静かに暮らしてきたある国。
ある時、立派で誠実に国を守ってきた大王が突然亡くなってしまいます。残された大王妃は二人の王子のどちらかを王様にしなくてはなりません。どちらも大切に思う大王妃が悩んで決めた答えは、国を二つに分けてそれぞれを王様にすること。

ところが、仲良し兄弟だった二人の王子の間で、ひょんな誤解から国同士の戦争をすることに…。
平和が続いた国ゆえに戦争がどんなことか分からない王子と総理大臣、しかし、その命令で準備を進めることになった若い役人は戦争の悲惨さを知ります。何が何でも戦争を避けねば！と考え出したアイディアは、なんと戦争はじゃんけんで行うこと！じゃんけんで戦争！？さてその結末は！？

戦争なんて本当にバカげたこと、だからこそ思いっきりバカバカしく描いた、という作品です。

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戦争とは何かを知らなかった総理大臣が、ことが進むにつれ「戦争」に得体の知れない高揚を感じてトリコになっていく様が、今の日本の情勢にオーバーラップするーーそう感じるのは私だけでしょうか…。

会議室にこもる王子と総理大臣の元にに次々と報告される悲惨な戦況が、実はじゃんけんに準えているのが読む物の笑いを誘い、逆にそのギャップが本当の戦争の悲惨さを訴えているようです。

絵本自体は2005年の作品ですが、今この時期に多くの日本人に読んでもらいたい…そんな作品です。

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今回は原画を２点展示しています。実は作家の小倉宗氏は画家で、この作品はアクリル画材で描かれています。
すべて４原色の組み合わせのみで描かれているので、オリジナルカラーで、クリアな発色…独自の世界観を持っています。

そして小倉氏の作品は、目の中に宇宙が潜んでいるのですが…
私が感じたこの「宇宙」のことはまた別の機会にお話ししたいと思います。

さて、今回ご紹介した絵本「じゃんけん戦争」は、実は今は絶版となっていますが、今回特別に一冊だけ販売いたします。
しかもこの限定一冊はただの絵本ではありません！
作家 小倉 宗 氏自らが、本の見返りに特別に手描きで追記した完全オリジナル版なのです！



この世にたった一冊しかない、完全オリジナル版の限定一冊。


そしてなんと、この限定本を購入ご希望の方は、下記の日程にて「じゃんけん戦争」争奪!?!?『じゃんけん大会』を開催します!!
そう、まさに”じゃんけん”で購入権をゲットしましょう♪

《じゃんけん大会開催日》
６月３０日(月)１４：００～
※参加資格は、絵本がほしい方でこの時間にご来店可能な方。

みなさま、こぶしと絵本代金のご用意を！！

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