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《コラム》その絵が収まるべき場所 [コラム~アートで心豊かな生活を]

開催中『柳井貴光展 ー蒼い景ー』作家 柳井貴光氏は、群馬や軽井沢周辺の風景を多く描きます。
こちらも軽井沢のある場所でのワンシーンを描いたものです。

『林道の木陰』油彩 45 x 26.5

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軽井沢のとある林道で一休み中の車。青々と茂る樹木の枝からは強い日差しの木漏れ日が…。
一見、静止した風景を切り取った絵、のように感じますが、実はこちらの絵、展示初日にはこんな風に飾っていました。

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上の画像と比較してみていかがでしょうか?

光の強さと影の濃さが強調されたことにより、視線が動いて、絵も活き活きとして動きを感じませんか?
日差しと影に導かれ、自然と車が今走って来ただろう道の奥へと視線が向かいます。
どこから来たのか、そして車の持ち主は何処へ…。


実はこれ、飾る場所を変えて起きた変化なのです。


私どもの店は小さなカフェギャラリーですので、展示用に作り込まれた壁面にはスペースに限りがあります。
本当ならばすべての絵に均等に光を当ててあげたいのですが、なかなかそうもいきません。
そこで、絵が動いたときなどは場所を移動して、その絵がより輝くようにしてあげたいと思っています。

今回はこの『林道の木陰』をはじめの場所から移動することにしました。
するとどうでしょう。

今まで颯爽と風を切って林道を走り抜けてきた車が、今は道端に寄せられて休んでいる。
きっと持ち主が戻ってきたら、再び風を切って走り去るだろう。
きっと車の持ち主はこんな人で、軽井沢の別荘に向かう途中で店にでも立ち寄ったのかな…なんて想像も膨らみます。
そんな、時間の流れ…言ってみれば、命が絵から浮かび上がってきたように感じます。


どう飾るか?で、もともとその絵が持つポテンシャルがより引き出される、と言うことでしょうか。


実は、この絵の展示場所を変えた時、絵がキラッと輝いたように感じました。
絵自身も自らが収まる場所を知っていたのかも…。


みなさんも自宅に飾られている絵と向かい合ってみて、その絵が収まるべき場所に飾られているか、一度チェックしてみてはいかがでしょう?
場所を変えられない場合でも、光源の位置や色、展示している高さを変えてみるだけでも驚くほど印象が変わるものですよ。


…実はこの絵が飾られていた場所にあったもう一枚の絵も場所を移動したのですが、それもまた新しい場所に収まった途端に輝きだしたのです。こちらの絵のお話の続きは…ご来場くださったときに…。
ご来場、心よりお待ちしております。


ところで、この絵に登場する車、何という車かご存じの方いらっしゃいますか?
AUSTIN-HEALEYですかねぇ…??
どなたか正確をコメントいただけると嬉しいです!

『柳井貴光展 ー蒼い景ー』は9月30日まで開催中。
会期終了日までの閲覧時間は、
 9/23(火・祝)は17:00まで
 9/24(水)定休日
 9/25(木)22:00まで
 9/26(金)17:00まで
 9/27(土)17:00まで
 9/28(日)21:00まで
 9/29(月)20:00まで
 9/30(火)17:00まで
ご覧いただけます。
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