開催中『もうどうけん ふりふりとまり 原画展』～原作者紹介「はまのゆか」さん

今月当店の壁面ギャラリーを飾ってくれているのは『もうどうけん ふりふりとまり』という絵本の原画たち。
作者はお２人で、セアまりさん（作）と、はまのゆかさん（絵）です。

昨日ご紹介した セアまりさんに続き、今回は絵を担当された「はまのゆか」さんをご紹介します。

プロフィールはこちらです。

はまのゆか（絵本作家・イラストレーター）
大学在学中より村上龍の著書イラストを多数担当し、「13歳のハローワーク」（村上龍 著・幻冬舎）はミリオンセラーとなる。文とイラストを手がけた絵本「九九をとなえる王子さま」（あかね書房）は韓国語版も出版され、イラストを担当した絵本に「だめだめママだめ！」（天野慶 文・ほるぶ出版）などがある。
また、「泣いたりしないで」（福山雅治・うた）のPVイラストを担当。
第36回日 本漫画家協会賞・特別賞受賞。 http://www.hamanoyuka.net

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著書も多数あり、挿し絵としても村上龍さんの著書や、福山雅治さんのPVなどでご活躍されているので、改めてご紹介するまでもありませんが、ご存じない方のために個人的感想も含めてご紹介してみます。

はまのさんの作品は、今回のお話が決まった昨年秋に二人展を開催されていたのでお邪魔したのが、原画を拝見した最初でした。
その時は描き下ろしのオリジナルキャラクター「mamechan」作品が多かったのですが、そのイキイキとした表情や動きに、思わず引き込まれてしまう…実に素晴らしい表現です。

この子は一体誰なんだろう！？
ヤンチャで決してお行儀良くはないけれど、なんとなく周囲を笑顔にしてしまう。
そんな mamechanの印象がとても強かったのを覚えています。

今回はそのmamechanポストカードや、描き下ろし原画も販売しています。



また、今回の展示では はまのさんの著書や挿し絵を担当された本なども販売しております。そんな中に「mamechan」もいました。



オリジナルの絵本はどれも自然体。
物語も挿し絵も、子供の心に素直にスーッと入ってくるだろう絵本ばかりです。
今回の「ふりふりとまり」の挿し絵も、色遣いも登場人物の動きや表情も実に自然で目にも心にも優しいのです。
私たち大人が考えがちな、絵本には子供に伝えるべき教訓やしつけが含まれていなければ！というような気負いが全くない、それでいて、心にスーッと入ってきたお話や絵が何かしらの感情や思いをサラッと起こし、何気なく心の引き出しにしまっておいて後々大人になる課程で思い起こすだろう…そんな印象です。

それでも村上龍さんの「13歳のハローワーク」でイラストレーターを紹介する項目に はまのさんのことを書いたコラムを拝見しましたが、はまのさんはとても勤勉で、常にスケッチブックを持ち歩き、見た物やアイディアをスケッチしていらっしゃるとのこと。
村上龍さん曰く、１年8760時間のうち、はまのさんは6000時間は絵やスケッチを描いているだろう、と。

「mamechan」は鉛筆でササっと描かれたスケッチを集めたような絵本ですが、一枚一枚の絵が、本当にそこにはmamechanが生きていて感情豊かに動き回っている。サッと描いたように見えるスケッチにそれだけの表現が出来るのは、それにかけている時間と労力の賜なのだと思います。

今回は「もうどうけん ふりふりとまり」の登場人物、まりとふりふりの描き下ろし原画もあります。
優しく可愛らしい原画をぜひ直にご覧ください。



絵本「もうどうけん ふりふりとまり」原画展は７月３１日（木）まで。
そして７月２１日（月・祝）には、トークイベントも開催されます。
はまのさんによる「ふりふりとまり」の朗読や絵本制作に関するお話もお聞きいただけますので、ぜひご来場ください。
（席数に限りがありますのでご予約お願いします。）
トークイベント詳細はこちらをご覧ください。
http://u-u-art-gallery.blog.so-net.ne.jp/2014-07-03

原画展は前期（７月１５日まで）後期（７月１７日～３１日）で全原画をご覧いただけます。
前期はもうすぐ終了となりますので、まだご覧になっていない方はお見逃し無く！

タグ：はまのゆか 絵本原画 ふりふりとまり mamechan イラストレーター ギャラリー 茗荷谷