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開催中『もうどうけん ふりふりとまり 原画展』~原作者紹介「セアまり」さん [開催中の展示会情報]

今月当店の壁面ギャラリーを飾ってくれているのは『もうどうけん ふりふりとまり』という絵本の原画たち。
作者はお2人で、セアまりさん(作)と、はまのゆかさん(絵)です。

今回から2回にわたって、セアまりさんとはまのゆかさんの原作者2人をご紹介します。
今回は、原作者であり、本に登場する「まり」のモデルである、セアまりさんをご紹介。

プロフィールはこちらです。

セアまり
画家の両親の元、岡山に生まれる。
桑沢デザイン研究所卒業後、久保田一竹氏に 友禅染、山岡古都氏に草木染を学ぶ。
染色業が不可能になり新たな世界へ。視覚障がい者の社会参加と盲導犬への理解と共に命の大切さを語り続けている。
著者本に「もうどうけん ふりふりとまり」(幻冬舎エデュケーション)「ふりふりが 空から降りてきた」(燦葉出版社)がある。

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まりさんは50代になってから進行性の「網膜色素変性症」で視力が低下し、家族との別れなど辛い体験と重なり人生に絶望していたそうです。そんな中、以前訪れて感動した沖縄の海を完全に視力が無くなる前に見ておきたいと再訪。ひょんなきっかけからその海に潜る体験をすることに…。ひとたび海に入れば障がいなんて関係ない、水中は究極のバリアフリー!と気づき、今でもダイビングを続けています。(最近はなんとフリーダイビングにも挑戦中だそうですよ!)

そんな時に今のパートナー「フリル(絵本では「ふりふり」)」と出会い、人生がさらに開けたそうです。フリルは人なつっこくて賢くて、盲導犬として優れていることはもちろん、不思議な魅力で周りの人たちを笑顔にしてしまう力があるのだそう。
フリルがいるおかげで、好きなダイビングのスクールへ通うこと、小学校など様々な場所での講演活動も活発に行えるそうです。

私が出会ったのは今から約1年前。店のライヴに来てくださってからです。その時はすでに明るくて積極的で、とても魅力溢れるまりさんでしたが、絵本発売当時の特集記事を拝見し、人生の難関をくぐり抜けていらっしゃった方だと改めて知りました。
それからFacebookでの投稿(セアまりさんのFacebookページ http://www.facebook.com/furimari )をフォローしていると、活動の幅の広いこと広いこと!!本当に驚かされます。


人の「心」は目に見えません。
そして視覚的には見えている我々にとっても、自分の心を前向きに保っていることは難しいことが多い。

まりさんは、視力が低下し今ではほとんど見えなくなってしまったけれど、その分感覚が研ぎ澄まされてきているから分かるんです、とおっしゃいます。
こうやって前を向くことで人生がいかに素晴らしくなるか多くの方に知って欲しい、と積極的に行動を起こしていらっしゃいます。

そんなまりさんの思いを伝えるお手伝いが少しでも出来たら…。
まりさんを応援するというより、活発で明るいまりさんの心が、私たちに伝染してきたという感じでしょうか。

そして、先日まりさんがご来店くださったときに伺ったのが、盲導犬への誤解と不理解がまだまだある、ということ。
とても驚きました。

その盲導犬フリルも、そろそろ引退のお年頃なのだそうです。
引退後は育ててくれたパピーウォーカーお母さんの元で幸せな一生を送ることが決まっているそうです。
まりさんは、フリルとパートナーになったことでより活動範囲が広がり、より自分の人生を前向きに生きてこられました。
そのフリルの故郷でもある茗荷谷でご縁をいただけたこと、本当に目には見えないけれど不思議なつながりを感じます。

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まりさんとフリルの物語はまだ続きますが、絵本「もうどうけん ふりふりとまり」原画展は7月31日(木)まで。
そして7月21日(月・祝)には、トークイベントも開催されます。
まりさんの物語を直接お聞きになりたい方はぜひご来場ください。
(席数に限りがありますのでご予約お願いします。)
トークイベント詳細はこちらをご覧ください。
http://u-u-art-gallery.blog.so-net.ne.jp/2014-07-03

原画展は前期(7月15日まで)後期(7月17日~31日)で全原画をご覧いただけます。
前期はもうすぐ終了となりますので、まだご覧になっていない方はお見逃し無く!

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