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重ねた数だけ深みが増すのは人生も同じ、でしょうか。 [コラム~アートで心豊かな生活を]

店で出会うお客さま、アーティスト、ミュージシャン・・・様々なお仕事や背景を持つ方々と触れ合い、お話を伺う機会に恵まれいることは、とても幸せな環境だと思います。
そして、色々な方のお話が点が線で繋がると言うこともしばしば起きる面白いことの一つ。

先日、開催中のRANNANフェルトアート展の作家、RANNANさんがデモンストレーションで彼女の特徴ある「目」の作り方を見せてくださいました。

RANNAN作品はすべて手作り。フェルトワークはもちろん、ユニコーンの角や、ずらりと並ぶ歯やカラスの爪など、すべてが手作りなのです。その中でも一際気になるのが、覗き込むと引き込まれそうになる魅力的な「目」。
毎日作品を眺めていると、その目の表情が語りかけてくるように感じるのです。

「目は心の窓、」とか「目は口ほどに物を言う」などと言う通り、私はこの目にとても惹かれるのです。
そんな「目」を創る行程を見せていただけたことで、RANNANさんの作品に見られる目の魅力の秘密が垣間見られました♪

使うのは「レジン」と「UVライト」そして様々な色や形の素材たちです。

まずは型の中にレジンを入れます。
eye3.jpg

それをUVライトを当ててCooking。
eye2.jpg

固まってきたら色素材や形の素材を入れてレジンで固めると言う作業を何度も繰り返します。
eye4.jpg
eye5.jpg

出来上がったのはこちら。
eye.jpg

いかがでしょうか?今回は数えていませんでしたが恐らく7回~9回くらいの「層」を重ねたと思います。

表から見ると、一つにまとまめられていますが、幾層にも重ねられた色や形がお互いに影響し合って、色の変化や形の変化を生み出し、あの不思議な魅力的な目になっていることが分かりました。

「手を掛ける」と深みが増すんですね・・・。

以前、別の作家さん(この方は画家さんですが)から、鑑賞者の目に触れる一番上の色を出す為に何層も色を重ねていると言うお話を伺いました。さらには手を掛けて重ねた分だけ飽きが来ない、と言うことも。

かの有名な画家フェルメールも「ラピスラズリ」の色が気に入っており、色の深みを出す為に下地として頻用していたと聞いたことがあります。高価なラピスラズリを下地に使うほど、その効果が大きいものだったのでしょう。だからこそ、何百年も経った今でも多くの観衆を惹きつける作品として残っているのだと思います。


これって人生も同じではないでしょうか。


最後にRANNAN作品の目をいくつか集めてみました。
eyes5-tile.jpg

どれも魅力的に感じませんか?実際に会場でぜひ目を覗き込んでみてくださいね。

そしてデモンストレーション開始前のRANNANさん♪
RANNAN.jpg

彼女の澄んだブルーの瞳もとてもステキですよ♪
本日も14:00頃からデモンストレーションを開催予定です。
ぜひご来場下さいませ!


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