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ホンモノの絵って何のこと? [開催中の展示会情報]

皆さんはホンモノの絵って何のことだと思いますか?

歴史的な有名作家の作品には贋作がつきものですが、本当にその有名作家が描いたホンモノと、それに似せて別の誰かが描いたニセモノというのが一般的な認識でしょうか。

ところで、習作と本画、と言う表現を聞いたことがありますか?

作家にもよりますが、作家が絵を描くときに構図やモチーフなどを一旦下絵に描きます。
下絵のことを素描とか習作とか言いますが、その完成形を本画と言います。
または、版画などの場合は、刷った物ではなく、元となった作品を本画と言うそうです。

この本画のことを人によっては「ホンモノ」とされる方もいらっしゃいますが、私は作家本人の手で生み出された作品はすべて「ホンモノ」だと思っています。

現在展示中の齋藤龍弘氏は、大きい画廊で展示されるときには本画(この場合は油彩)がメインとなりますが、当店のような小スペースでは習作も展示されます。

その習作はペンで描かれた場合が多く、齋藤氏の場合、ペン画→水彩画またはアクリル画→油彩、というように制作されるそうです。

必ずしも、ペン画と油彩画が一対ということではありませんが、そんな習作とそのモチーフが油彩になった作品との対比をご覧頂けるのも齋藤龍弘展の魅力だと思います。
画像は今回同じモチーフで描かれたと思われるペン画と油彩を対比してみました。

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上「奏でる」(ペン画、はがき)
下「夜曲」(油彩、4F)

IMG_8716923156758.jpeg
上「再会」(ペン画、はがき)
下「出会い」(油彩、4F)

いかがでしょうか?
ぜひ現物をご覧いただき、ペンと油彩での作品の違いを感じてみてください。
どちらも素晴らしい「ホンモノ」の作品です♪

『齋藤達弘展』9月29日(火)17:00まで開催中です。

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