開催中『齋藤龍弘 展 時を越えて』存在のリアルさ、について [開催中の展示会情報]
ただいま開催中の『齋藤龍弘展 時を越えて』
在廊中の齋藤龍弘氏に作品について伺いました。
作品それぞれには、根底に流れるテーマがあることは展示会予告記事で
ご紹介したとおりです。
悠久の時の流れの中で生まれ進化してきた万物の生命。
無機物から有機物が生まれ…今この瞬間まで進化し変容し続ける。
その生命の在り方、が色々なモチーフを通して表現されているわけですが、
齋藤さんがその作品の中で表現し、追求しているリアルさ、について
お伺いできました。
それは
『存在』
のリアルさ。
精密に描かれた、たとえば皮膚の皺や、たとえば血管の表現、髪の一本一本、
まるで本物のようなリアルさ…そう言う類のリアルさではなく、
確かにそこに「在る」と言う存在のリアルさを追求されている、と。
齋藤さんの作品には人であったり木や花などの植物であったり、がモチーフとして
描かれていますが、これらはすべて現実世界にあるリアルな「誰か」だったり
「あの植物」ではありません。
すべては齋藤さんの頭の中で生み出されたもの。
しかしながら、作品の中では確かに『存在』しているのです。
明日は作家ご本人も夕刻から在廊予定です。
展示は12月28日(土)までですのでお見逃しなく。
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